植物性の強壮剤は動物性の強壮剤と比較すると、精力剤としての効能より、滋養強壮という面が強調される傾向にあります。精力増強という意味では多少動物性由来のものより弱いというイメージです。
しかし、精力アップには直接的な効果がなくとも、カラダ全体を健康にすることで精力アップにつながるという意味では大いに効果のあるといえるでしょう。
では、植物性の強壮剤にはどのようなものがあるのでしょうか?
例をあげると、先ずイカリ草という植物があります。イカリ草はまたの名を淫羊霍(いんようかく)ともいわれており、羊はこの草をよく食べ、年中発情して相手構わず交尾ばかりしているという様子からこの名前がつけられたといわれている植物です。この名前の通り、精力アップ・強壮効果のある植物として有名であり、強壮効果のあるほとんどの漢方薬にこちらの植物が使われております。
そして、ブラジル産の植物であるガラナの実にも精力アップと催淫効果がみられます。ガラナといえば、北海道でよく見られる炭酸飲料として有名ですが、ブラジルでは主にリオのカーニバルの時などに愛用されています。
ガラナには、コーヒー豆に含まれているカフェインが沢山含まれているため、興奮状態になりやすいといわれており、ブラジルでは強壮剤というよりは、興奮剤といった用途で使用されているといったほうがいいかもしれません。
また、コラの実も精力剤として使われるようになりました。
コラの実は、主に北アメリカのインディオが儀式の際に用いる植物で媚薬として使われていたようです。