にきび

西洋医学では外用薬と内服の抗菌薬が用いられる

にきびは、皮脂の分泌が盛んな思春期になるとできやすくなり、分泌量が多くなりすぎた皮脂や、皮膚の表面からはがれた角質が毛穴に詰まるのが始まりで、「白にきび」と呼ばれます。

そこに「にきび菌」が増殖して、炎症を引き起こすと、赤く盛り上がった「赤にきび」になり、さらに悪化すると、化膿して毛穴に膿がたまり、こじらせれば皮膚に凸凹の痕が残ってしまいます。青春のシンボルともいわれますが、にきびは大人にも見られます。

西洋医学では、患部に塗る外用薬を中心に、症状が重い場合は内服の抗菌薬が併用されますが、抗菌薬の長期連用には副作用や耐性菌の心配もあり、漢方が役立つこともあります。西洋薬と漢方薬の併用も良く行われます。

漢方薬では「荊芥連翹湯」や「十味敗毒湯」がよく使われる

漢方では、体力が中くらいの人で、慢性化して皮膚が浅黒くなっているなら「荊芥連翹湯」、化膿を繰り返すようなら「十味敗毒湯」がよく使われます。

比較的体力のある人の化膿したにきびには「清上防風湯」、体力がない冷え性の人の白にきびには「当帰芍薬散」、など、体力・体質や症状に応じた薬を使って体の内側から治していきます。

漢方が向く皮膚病、向かない皮膚病

皮膚の病気で、一般的に漢方治療適するとされるのは、にきび、アトピー性皮膚炎、などの慢性の湿潤・皮膚炎・老人性皮膚掻痒証など、治療が長期にわたるものです。

西洋医学の外用薬と漢方薬の併用も良く行われ、とひび、ヘルペスなどの感染症では、通常、西洋薬の抗菌薬や抗ウイルス薬が優先されます。

「標治」と「本治」

皮膚の病気は症状を目で診ることができるため、それを改善することが治療の大きな目標になります。このように体表に現れた症状を取る治療を漢方では「標治」といい、例えば炎症がおきて赤みが強いなら熱を冷まして炎症を抑える薬が、皮膚が乾燥しているならうるおす薬が用いられます。

皮膚は心身の鏡でもあり、皮膚症状を生じる根本的な原因は全身状態にあるとも考えられます。それに対して行われるのが「本治」で、いわゆる体質改善的な治療です。「本治」はある程度長期にわたって取り組むことになります。

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