しびれ、神経痛

中枢・末梢のさまざまな神経障害によって起こる

手のしびれや痛みは手に原因があることもあれば、その神経が出ている頚椎で根元が圧迫されていることもあり、中枢神経や末梢神経のさまざまな障害によって起こります。早急に神経の圧迫を解消する必要がある場合などは、西洋医学の治療が優先されますが、症状の軽減には漢方も役立ちます。

「気血水」の流れの悪化や「腎虚」ととらえて治療を行う

漢方では、しびれや神経痛が起こる病態を「水滞」「血虚」「瘀血」「腎虚」とさまざまな方向からとらえ、主となる病状から処方が検討されます。

「水滞」がある場合「虚証」で冷えをともなう人には「桂枝加朮部湯」がよく用いられ、「血虚」を主とする場合は、手足の冷えが強ければ「当帰四逆加呉茱萸生姜湯」、冷えがあまりなければ「疎経活血湯」などが用いられます。「瘀血」がみられれば、「当帰芍薬散」「桂枝茯苓丸「桃核承気湯」などの「駆瘀血剤」が用いられます。

「腎虚」を主とする場合、中高年の下半身の冷えをともなうしびれや痛みには「八味地黄丸」がよく用いられ、よりむくみやしびれが強ければ「牛車腎気丸」、手足のほてりがみられれば「六味丸」が向きます。

糖尿病性神経障害の自覚症状も改善

糖尿病の合併症として起こる神経障害では、しばしば頑固なしびれが患者さんを悩ませますが、こういったしびれにも、漢方薬が役立つことがあります。
西洋医学の治療では広く用いられているメコバラミンと「牛車腎気丸」を用いた比較研究では、12週間以上の使用によって、メコバラミンでは約37%、「牛車腎気丸」では約70%に自覚症状の改善がみられたと報告されています。

神経痛に用いられる漢方薬

●三叉神経痛
 葛根湯、葛根加朮部湯、五苓散
●肋間神経痛
 当帰湯、柴陥湯
●帯状疱疹
 急性期の神経痛には、葛根湯、越婢加朮湯、五苓散
 帯状疱疹後神経痛には、附子を含む漢方薬など 

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