関節の痛み・腫れ

西洋医学での診断も考慮して漢方治療が行われる

関節の痛みや腫れは、関節の炎症によって起こりますが、原因として、加齢とともに増えるのが、関節が徐々に変化して起こる「変形性関節症」です。

なかでも患者さんが多いのが「変形性関節症」で、膝関節の軟骨がすり減り、炎症が生じて痛みが起こります。炎症が続くと、関節液が過剰に分泌され、膝に水がたまって更に痛みが増します。

西洋医学の治療では、痛み止めの非ステロイド抗炎症薬などを用いる薬物療法療法や、運動療法・装具療法・温熱療法などの理学療法が中心になり、関節の変形が強い場合は手術も検討され、漢方療法も、西洋医学的な診断をふまえて、薬物療法のひとつとして行われます。

変形性関節症には「水滞」を改善する薬がよく用いられる

漢方では、変形性関節症のように、関節に水がたまって痛みや腫れがある状態を「水」の流れが滞った「水滞」ととらえ、膝の腫れが強い場合は「防己黄耆湯」がよく用いられます。

汗かきで肥満があるような人に特に向く薬で、西洋医学の治療で使われる非ステロイド抗炎症薬のとの比較研究でも、すぐれた効果がみられ、両者の併用によりさらに高い効果が得られることも明らかにされています。

そのほか関節が熱を持っている場合には「越婢加朮湯」などが、冷えると痛みが強くなる人には「桂枝加朮部湯」などが用いられます。

関節リウマチでも西洋薬と併用されることがある

免疫の異常によって関節に炎症が起こり、進行とともに関節が破壊され、関節の痛みや腫れが起こる代表的な病気に関節リウマチがあります。
治療は西洋医学の薬物療法が中心になりなりますが、症状の緩和に漢方薬が役立つこともあります。

比較的初期の関節の痛みや腫れには「桂枝加朮部湯」「越婢加朮湯」「防己黄耆湯」が、関節が変形して動くのがつらいような場合には」「大防風湯」「桂芍知母湯」が用いられます。

変形性膝関節症に対する併用の効果

変形性膝関節症で膝に水がたまっている患者さんを「防己黄耆湯」、非ステロイド抗炎症薬、両者併用の3郡に分けて8週間服用し、その効果を比較した研究で、併用が最も改善度が高かったと報告されています。

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