下痢

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急性か慢性か、原因は何かに応じた対応が必要

食べたものは、胃から小腸を通る間に消化吸収され、残りが大腸に入って、ぜんどう運動によって運ばれながら、水分が吸収され、徐々に便の形を成していきます。

下痢とは、便中の水分量が多くなって、軟便、泥状便、水様便などになることをいいます。何らかの原因で腸管内の水分が多くなったり、十分に吸収されなかった利すると起こります。

腸管のぜんどう運動の亢進が原因で起こることもあります。下痢には急性のものと慢性のものがあり、原因や対応が異なります。

急性の下痢

細菌やウイルスによる感染性腸炎、薬剤などによる中毒、食物アレルギーなどが原因で起こります。このような下痢は、有害なものを排除しようとする生理的な反応で、むやみに下痢止めを使うと病気を悪化させかねません。

治療では、脱水状態にならないように、水分補給を十分に行うことが大切です。感染性腸炎で症状が重い場合には、抗菌剤を用いることもあります。

●慢性の下痢

癌、潰瘍性大腸炎、クローン病、甲状腺機能亢進症などが原因で下痢が続くこともあるので、先ずこうした病気がないかを調べる必要があります。
検査で特に原因となる異常がないのに下痢が続くようなら、胃腸の働きの低下や冷え、ストレスなどが原因と考えられ、漢方治療が向くといえます。

漢方では、おなかを温めて腸の働きを整える

下痢は、胃腸の弱い「虚証」の人に多く見られ、大抵は、お腹が冷えると下痢しやすくなります。そこで、漢方では、お腹を温めて腸の動きを整える「人参湯」や「桂枝人参湯」「真武湯」などがよく用いられます。夏バテで、全身倦怠感をともなう下痢には、「清暑益気湯」が良いこともあります。

もう少し体力のある「虚実間証」の人であれば、お腹がグルグルなる様な下痢には「半夏瀉心湯」、口の渇きや尿量減少がある場合には「五苓散」、発熱やしぶり腹とともなう強い下痢には「黄連騰」などが用いられます。

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