「釣籐散」「抑肝散」が認知症の行動・心理症状を改善

認知症の症状の中でも、特に介護する人を悩まさせるのが、幻覚や妄想、興奮、徘徊、攻撃的になるなどの行動・心理症状です。近年、漢方薬にそうした症状を改善する効果が確認され、認知証治療に取り入れられることが増えてきました。

「釣藤散」では、脳卒中などの後遺症としておこる血管性認知症の患者さんで、会話の自発性の低下、表情の乏しさまど、元気がない症状や、幻覚、妄想、夜間せん妄、睡眠障害など、興奮性の症状の改善効果が報告されています。

また、「抑肝散」では、アルツハイマー病やレビー小体型認知症の患者さんに対し、妄想、幻覚、興奮、攻撃性、焦燥感、易刺激性などの改善が効果が報告されています。こうした症状が減って穏やかに過ごすことができれば、患者さんのQOLは向上するとともに、介護する人の負担軽減にも役立ちます。

六君子湯が胃腸症状を改善

六君子湯は古くから胃もたれや食欲不振などに聞く薬として知られていますが、近年の研究で、その作用が科学的に解明されつつあります。

動物実験では、胃壁の平滑筋が弛緩し、食べ物が入ってきたときに広がる貯留機能や、十二指腸へ送り出す排泄機能が改善することが分かっており、食欲を増進させる「グレリン」というホルモンの分泌を促したり、胃粘膜の血流を改善するなど様々な報告があります。

胃もたれや食欲不振を主な症状とする機能性ディスペプシアに対する効果を調べた臨床試験でも、改めて有効性が証明されました。

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